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その他・語り

【現役男性保育士が思う】子育てや保育の現状と必要なもの【子どもの育ち】

新型コロナウイルスが猛威を奮っている現在。

テレワーク(在宅勤務)を始めとする新たな勤務の形態が
検討されるようになってきました。
また、全国的に学校の休校が実施され、働き方と子育ての方法に
変化が起こるタイミングなのかもしれません。


そこで今回は現役男性保育士として
働く僕の考える現代の子育ての状況や保育の現状について
現状から考えられる保育で必要なものを
ちょっと書いていこうと思います。

(とはいえ、現在は新しく立ち上がったばかりの
園の職員のシフト管理や保育で使う連絡帳などの
システムなどの運用を考えていたりして保育の現場に
立っていることは少ないのですが笑)


※余談ですが、テレワークは「tele=離れたところ」と
「work=働く」を合わせた造語のようです。


保育のこれからに必要なものとは

それは何よりも人員の確保だと思います。

その理由は

・多様なニーズによる保育に多種多様な内容を
求められるようになったこと、
・そして、子育てを広い意味で全てサポートすることを
求められるようになったこと、

この2点が大きくあげられます。

まだまだ僕も経験の浅い若輩ではありますが、
それでも日々俯瞰的な視点で物事を捉えようとしています。
具体的な日々の出来事から普遍的・不変的に大切だと
思うことを見つけていこうと考えているので、
それほど的外れなことも書いていないと思います。

それでは理由や社会的な背景も考えながら書いていきましょう。


1つ目の

多様なニーズによる保育に多種多様な内容を
求められるようになったこと

についてですが、
現代の家庭環境から考えていきますと、
核家族化が進み、両親は共働きが普通。
という世帯が多いかと思います。

そうなってくると、何らかの施設に子どもを預けて、
両親は働いている家庭がほとんどだと思います。
僕が働いている園もそんな家庭が多いです。

そのような家庭が多いため、朝早くから夜遅くまで園にいる子どももいます。
親からのニーズも、長く預けれるようなところが良い、
朝食や夕食も食べさせてくれるとありがたい、泊まり込みもできるところが良い、
と求められる内容も色々なものになってきます。

政府も国をより発展させるために、働き手を増やしたい

子育てをしている人を働けるようにしたい

子育てを保育所・幼稚園(学校)に任せる

働き手が増える

働き手が預けられる施設を増やす、体制を整える

という狙いがあり、子育てがしやすい環境を整えようとしているのが現状です。

そうして働く人が働きやすいような保育のサービスが求められるようになってきて
保育士に求められる内容も上記のようなものに始まり、多岐に渡るようになってきました。

保育士でありながら、

・体育教師のような専門性
・音楽家のような専門性
・画家のような専門性

といったように求められる内容は年々増していると感じます。

あくまで「ような」とは言うものの、
内容がいろんなものにわたっているだけで
なかなかの負担になってきます。

そして、なおかつ当然ですが、保育の専門家であることを求められます。
ですが、その基本である保育の勉強をしようにも
日々の目の前の子どもたちの保育に追われ、
書類に追われ、行事・製作物に追われ、と余裕があるでしょうか?


第2に

・そして、子育てを広い意味で全てサポートすることを
求められるようになったこと、

 

子育てに対する常識や捉え方についてもずいぶん認識が変わってきています。

僕が子どもの世代のときまで残っていたものかはわかりませんが、
「しつけは家でするもの」という認識がありました。
家でも子どもに何が良くて何が悪いことか、
しっかりと向き合って教えていたことが当たり前だった時代でした。

ですが、現代は「しつけは家でするもの」という認識を
持っている人の方が少ないと思います。
現代と昔では、社会の情勢も違うし、家族のあり方も違います。
だから、家庭がそういう意識を持てないのも仕方ないかもしれません。
ですが、少なからずは意識を変えていく必要はあると僕は思います。

僕はまだ前者のような「しつけは家出するもの」な考え方の両親に育てられたと思うので、
“ある意味”では古いタイプの人間だと思います。笑

しかし、古いといっても僕はその方が望ましいと思います。

あくまで子どものしつけ、良し悪しをしっかり教えるのは保護者だ、
という認識を持っておくことが大事だと考えます。

今までにも子どもを叱って、「▲▲なことがあって、叱られました」と
保護者の方に何度となく伝えてきました。
そこで大抵の場合「すみません、ありがとうございます。」や
「いっぱい叱ったってください。」という言葉も出るのですが、
いまいちそれが芯から申し訳ないという感情で
言っているように聞こえることが少ないのです。
僕が受ける印象だけの問題かもしれませんが、
一種「(自分の代わりに)いっぱい叱ったってください」というように
いっているように聞こえる方がいます。

もちろん育児の経験が少なく、
「保育士をしているのだから叱ることも自分よりも上手にできるから」、
という考えがあってのことかもしれません。そういった考えも分かります。
ですが、そうだったとしてもその子の親はあなたな訳です。
あなたが芯から、心から、まっすぐその子と向き合わないと響かないでしょう。

そこにうまいもへたも関係ないのです。どれだけまっすぐ向き合っているか、
そこを子どもはうまく見抜いてきます。
だからこそ、まっすぐ向き合うことが大切なのです。
(もちろんですが、体の向きとかの話ではなく、
精神的な面でのまっすぐにという意味です。笑)

 

そんな経験も踏まえて思うことは、

大人化する子ども、子ども化する大人がたくさんいる

というのが最近の実感です。

 

僕が体感する大人化する子どもというのは、
「嘘泣き・周りの大人の様子を窺う」に長けている子が
多くなってきたというところですね。

この2つが長けているというのも原因は
子ども化する大人に要因があると思います。

それは子どもの嘘を見抜けないこと、
子どもから出る言葉をそのまま信じてしまうこと、
この2点が大きいと思います。

「嘘泣き」に関してですが、子どもが本当に芯から泣いているときは
泣いている状態で手一杯になっているため、他のことが何もできなくなります。
(大人でも一緒かもしれません。)
ですが、最近の子ども(一部)は泣いているのですが、“すきま”があるのです。
その“すきま”とは冷静に周りを見ることの余裕がある“心のすきま”です。
つまり、泣くことで手一杯になっていないのです。笑

周りはどんな面白そうなことをしているのだろう、チラッ

そろそろ怒られるのはおわりそうかな? チラッ

まだ、終わりそうにないかな?  チラッ

と、視線が動いていることがあります。

そこで「泣いているからいけないことが分かったんだな」と判断して、
許してしまうと子どもからしたら、しめたものです。
泣いたら解放されるということがわかって、
次からも同じように自分の立場が悪くなったら泣いて脱出する手段をとります。
だから、そうは考えさせないようにすることが大切になってきます。

泣いてもそう簡単には許さない。

これが大事です。

しっかり落ち着いてから、きちんと筋道を立て、何がどうダメだったのかを
伝えていくことが大事になってきます。
それはどんな場面であっても、です。

このどんな場面であっても、というのがくせもので、
どこか出かけた先であっても出来る限りはそれに努める必要があります。

周りの目もあるので、問題に思われなさそうな範囲で行うことには注意が必要です。
これを大人が気をつけてすることで子どもに悪い癖がつきにくくなると思います。

 

もう1つの「周りの大人の様子を窺う」というのは、
先ほどの「嘘泣き」のような
“ある意味”賢い行動を人を見て行う、
ということを認識することが大事になってくるかと思います。
もうそれはそれは見事に人を見ているものです。
まさしく大人顔負けの場面もあります。

それもこれもやはり子どもと接する時間が短いが
ゆえになかなか分かりにくい部分なのかなあと思います。
子どもとはどういったものか、大人とはまた思考回路が少し違うんだ、
ということをあらためて認識することが大事になってくると思います。
少し今の大人の人は子どもを小さな大人として、捉えている人が多いように感じます。
何でもその時に見えるものを鵜呑みにせず、
背景なども考慮して見ていく事が大切になってきます。

ですが、実際問題として、家庭ではそうして子育てに時間を割いている
時間がないために、しつけや基本的生活習慣など、
ありとあらゆるものを「子育て支援」という綺麗な言葉を使って
要求されるようになってきました。

しかも、「子育て支援」には、親御さんの子育ての仕方を教える(育てる)
「親育て」も含まれているんですから、保育士の仕事は
本当にどの範囲まで、支援をしないといけないのか、

と僕は肩をすぼめる思いになってしまいます。笑

 


さて、本題です。

上に挙げた課題点を解決するのに大事なってくるのが、
人員の確保
になってくる理由ですが、答えは単純です。

一人の仕事の負担を減らせば良い訳です。

少ない人数でそれをまかなおうとするのが
そもそもの間違いなんです。

例えばですが、
プロスポーツ選手で同じラケット競技だからって
テニスと卓球とバドミントンでそれぞれプロプレイヤーになれ!!
って言っても、何無茶言ってるんだ?
って話になりませんか?

それとおんなじだと思います。
それぞれが持つ仕事の量を減らしていかないと、多様なニーズには答えきれない。
そのために仕事を分散できるよう人を増やして
振り分けられる人数を確保しないといけなくなると思います。

そして、仕事の量だけでもそう思えるのに、預かる子どもで手が焼ける子が
多くなってきている現状だとなおさらだと思います。

親が共働きが普通で家族の関わりが減った現代だからこそ
一人ひとりに寄り添った丁寧な関わり、ケアが必要になってくる
ため、それを充実させていくためにも
保育現場における人員の余裕を持った確保は絶対に必要になってきます。
これは声を大にして、言っていかないといけない事だと思います。
自分たちが働きやすい環境を作るとともに、
保育の質・サービスの向上を行っていくことは
利用する保護者にとってもメリットなはずです。

この人員の配置が十分に増えないのは、
いまだ配置基準と呼ばれる、
子どもと保育士の比率が昭和23年に定められてから
約70年変更されていないせいだと思います。
(0歳児3人に対し、保育士は1人はいないといけない、といった決まり)

それを見直す事がまず何より大事だと僕は思います。
(この件についてはまた別で記事にしようと思います。)

 


 

と、話が少し脱線してしまったかもしれませんが
今回は子育て・保育の現状と必要なものについて書かせていただきました。
僕が気づいていない部分があったらコメントなどでお教えして貰えると
なお、嬉しいです。

また、少しずつ僕なりの視点を書いていこうと思います。

 


今回はこの辺で、それではまた次回!

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