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歌・曲紹介

失っても良い、失っても消えないものがあるから『超新星』amazarashi 解説・考察

さて、今回は「永遠市」の中の一曲。
「超新星」について書いていきます。

僕なりの考察ではありますが、
楽しんで頂けると幸いです。

超新星について

「超新星」はアルバム「永遠市」に収録された曲の1つです。
遠くから映像や音声を受信したような音楽から始まります。

昨年のライブにて、歌った映像があるので、
気になる方はこちらもチェックです!↓


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朗読風のメロディ、風刺と心地良い韻踏

歌の始まりは秋田氏の語りのような
独特の歌い出しから始まります。

これによりなんだなんだ?と興味を惹かれる
曲になっていますね。

風刺や皮肉が効いた歌詞と
韻を踏んでいる歯切れの良さが
効いていて心地良さがあります。

覚えるまでに時間はかかりそうですが、
歌えたら楽しそうで
歌えるようになりたい歌詞ですね。笑

簡単な説明を終え、歌詞の内容にいきましょう!


どこの誰だと問われ行く道を指さす
野望はあらすじより似付かわしい背表紙

どこの誰だと聞かれ、何をしてきた、
辿った道はこうだ、と過去のありようで
自らを語るのではなく、

これから進む道、行う野望が自分を
表すものだと言っています。

あらすじより、背表紙の方がその本を
わかりやすく端的に表していますよね。

それと野望は似ている、
何をしてきたのかではなく、
何をするかが人を表すんだということを
言いたいのかなと思います。

今日の風はどうだ けぶる都市の荒野
世間の様子を表しているのでしょうか。

都市の荒野はおそらく実際に都市の中に
荒野があるわけではなく、
荒野のように荒んでいる、
人間関係が希薄な社会が存在していることを
表現したいように見えます。

けぶる(煙る)ということは
それだけ風は強いのでしょう。

ですが、歌い手に対しての方向は
歌詞に描かれていないので、

それは向かい風にも
追い風にもなりうる、
そんなことを示唆させる内容に
なっているように見えます。

itunesに弾を込めろ 銃座にアイロニー

iTunesというと、個人それぞれに
カスタマイズされた音楽アプリです。

音楽ってかなり「人となり」を表すものだと
思っています。

人の音楽の好みは千差万別だし、
同じように生活していても好きになる音楽は
一緒だとは限りません。

「個」が表現されるものだと思います。

それに弾を込めろ、というのは
あなたのあなたらしさを込めろ、
ということを言いたいのではないでしょうか。

銃座は銃を撃つために座るところです。
アイロニー(皮肉)を置くということは
斜に構えて他人に流されないようにしろ、
ということでしょうかね?

どちらにせよ、自分を強く持て
反骨精神を持て、そんなことを言っているのでしょうか。

やった分の金は貰う だけど手にしたいのは
金で買えないもの
だからこその出来事

やった分の金はもらう、仕事をして
その対価もなければ腹も立ちますよね。

当然の権利だと思います。
ですが、自らが欲しているのは
お金で買えないもの。
簡単には手に入らないもの。

それは支え合う友人・恋人かもしれません。
自分が望んだ生き方をできる人生かもしれません。

対価を欲してばかりいると、
手にすることのできないものもある。
そんなことを言っているのでしょうか。

喜び、ほころび 花は芽吹く泥濘
まさかとよもやが明日以降待つきっと

喜んだり、笑顔が生まれたり、
泥濘(ぬかるみ)の中に花が芽吹くように
良くなかった人生もきっと良くなるよ、

まさかこんなことが!と思うような嬉しいこと、
よもやあんなことが!と思うような良いことが
どこかに待ってるさ、と言っているのか。

それとも、悪い意味での「まさか」と
「よもや」かもしれません。

日本語の不思議なところで、一つの言葉でも
良い意味にも悪い意味にも続けられるのは
面白いところでもあり、怖いところですね。

ほころぶ、という言葉には「ほどける」
という意味や隠していたこと・気持ちが
表に出ることを言ったりもするので、

何でもかんでも良い事という意味で
使うわけでもなさそうです。

だからこそ、僕にはこの部分が
若干自虐的に聞こえなくもないのです。

良いことばかり起きると思うなよ、
ある種そんな自身を諌めるフレーズなのかと思いますね。

病んだって生きる為に笑う笑う

さっきの内容はこの歌詞に繋がる

辛い時でも笑うのは希望を保つためなのか、
それとも自嘲的に笑っているのか、
どちらにせよ、悲しいですね。。
ただ、そんな状況もあるよなあと思います。

そんな日常ばかりにならないことを
願うばかりですね。

幸、不幸も生きていれば代わる代わる

幸せ、不幸せも確かに生きていたら
それが変わりばんこに来ているかも、
些細なことを喜べるのであれば、
きっと人生は少しの幸せと少しの不幸せが
順番に来ているのではないでしょうか。

行けるとこまで行く 行けるとこまで行く

あそこにまで辿り着く。
そういった目標は持たず、
自分が行ける可能な限りのところまで行く。

目標というのは時として、
自分にとって、重荷になり得ます。
そんなに気張らず
力を適度に抜くことが
大事だよ。
そんなことを言っているのかもしれません。


失っても良いと言っているものは...?

失ったらもういいぜ 僕だったら超新星
眩しく輝いて 消えても消えない夢
駄目だったらもういいぜ 灰になれ超新星
目が眩む残像を 空の隅に残す
見上げてくれ葬式で

ここがなかなか解釈が難しいところですが、
まず、語調がめちゃくちゃ好きです。笑
解説でもなんでもないんですが、
一緒になって歌っていると、
とても気持ちが良いです。笑

『僕だったら超新星』と
言っているので、失っても良い、
ダメだったらもういい、
と言っているのは恐らく

『超新星』

のことを指していると見るのが
普通なんでしょうかね。

じゃあ、その『超新星』は
何を指しているのよ、の前に、
『超新星』とは何ぞや、
というお話から。

『超新星』というのは
『超新星爆発』のことを指しているでしょう。

では、『超新星爆発』とは、
大きな恒星(太陽の様な星で太陽よりもっと大きい星)が
寿命を迎えて、
最後に爆発する時の現象を言います。

恒星は太陽のような星ということで、
それはもうすごいエネルギーを持っているので、
とてつもない輝きを放ちます。

(随分昔に知ったことなので、
多少間違えているところがあるかもです。)

ということで、とてつもない輝きを放つ
超新星を失っても良いと言っているのでしょうか。

現象として、超新星がなくなっても、
すごい輝きを放った、という事実は残っている。
目がくらむほどのものだった。

歌詞を素直に理解すると、
こういうふうに読み取れますかね。

そんな風に、鮮烈に刻まれた人生における
衝撃的なことを『超新星』に
当てはめているのではないでしょうか。

自分の人生において、
眩いほどに輝いて見えた衝撃。
秋田氏にとっては音楽との出会い
なんでしょうかね。

僕にとっては、、、
大学時代に出会った
マジックかも。笑
マジックを通しての経験で
人生観が大きく変わりましたね。笑

マジックに出会ってなかったら、
あの先輩に出会ってなかったら、
この記事を書いている僕は
恐らく存在していないでしょう。笑

その時の出来事は
今はもう思い出の中にしか
存在しないけど、
決して消えないもの。

サビの最後の「見上げてくれ葬式で」
というのは、自分も人の記憶に刻まれるように、
超新星のように輝いて
皆の記憶の一部にで居てくれたら
良いな、とそんなことを歌っているんでしょうか。


君の姿夕景 儚いその縁取り
涙こらえる瞳 祈りだけが付き添い

夕日を前に立つ姿、
夕方が背景だから物悲しく、
儚く見えるのか、それとも儚く見える
原因になる様な何かがあったのか。

涙をこらえるということは、
悲しいこと、悔しいこと、
何かしらマイナスな出来事が
あったのかなと思いますね。
近くにいる人も本当に自分に
寄り添ってくれているかは分からない。
自分の思う通りあって欲しい、
そんな祈りだけが自身と身を
同じくしていることを言っているのでしょうか。

弱いと認めたとき味方になる無知の知
あやふやな勇気に、かさぶただある意味

自身が弱いということを悟ると、
自分はまだ知らないことが
たくさんあると分かる。

あやふやな勇気ということは、
しっかりした勇気を持っていないということ。
そんなところに、かさぶたになるということは
勇気を補強してくれるということですかね。

自分は知らないことがたくさんある、
それは弱さであるとともに、
知ることで強くなることができるという、
勇気を持てることに繋がる、
そんなことを歌っているのでしょうか。

君は輝く だけど絡まる 軋轢には憚る
けど余計胸は高鳴る 早まる
覚えといて損はない「世の中そんな甘くない」
知った風な奴らは世の中代表じゃない

勇気を持ち、強さにつながるけど、
それだけ目立つと周りから反感を買う人が
出てくるものでしょう。

出る杭は打たれるってことですね。
だけど、勇気を強く持てる様になった。
知れることを知ってしまったら、
期待に胸は高鳴っていることを言っています。

覚えといて損はない 世の中そんな甘くない。
奮い立ち始めた心を折る言葉かと思ったら、
そんな風なことばかり言っている人は
世の中代表じゃない、
つまり、知ったかぶりで世間を
分かったつもりでいる人ほど
あてにしないほうが良いよと
言っているんじゃないでしょうか。

他人・世の中に責任を押し付けて、
知った風な口で不平不満ばかりを
言っているのかもしれません。

もちろん、甘くないことも事実だと思いますが、
その甘くない現実を引き起こしてる原因は
自分かもしれません。

自分が少し周りに優しくできたり、
他人を思いやる行動ができたら、
きっと周りも変わっていくはずです。
そしたら、自分の生きてる世界
世の中も少し違って見える様に
なるんじゃないでしょうか。

同じ「つきまとい」でも、違う「つきまとい」

最悪な予感ばかりが付きまとい 君は夜に仄明るい月纏い
どこまでも羽ばたけ どこまでも羽ばたけ

ここの言葉遊び面白いですね。
「付きまとい」と「月纏い」
同じ音だけど、明暗がまるで違います。

言葉の描写的に、2つの場面が想像されます。
最悪な予感、さっきまでの知った風な人たちや
軋轢により限界を迎えてしまった人が

ビルの屋上に立っているものと、

砂漠の中で優雅に舞うことを楽しんでいる姿が
僕には想像されます。

どこまでも羽ばたけが
前者だと羽ばたけがビルの屋上の淵から
飛び降りてしまう、
後者の場合だと優雅に舞い、
君自身の世界を堪能するんだ、
そんなことを囃し立てているように
聞こえます。

だから、この後のサビが"最悪な"ことが、
起こってしまっているのではないかと
不穏に聞こえてしまいます。


報復が好物 隙を狙うローンウルフ
温みを知り頬擦る 子供の毛で血を拭う
幸福は過ぎた願い 目を背けた青空

サビを終えて、曲調が変わります。
悪いことしたやつに制裁することに
心血を注いでいる。

この描写がなんだか昨今のSNSの
風潮に見えてなりません。
ちょっとでも叩けるところがあったら、
何でもかんでも否定している、
そんな生きづらい世の中になっている様な気がします。

そんな人でも温かさを求めている。
綺麗なものに触れて、汚い部分を落としている。
もしかして、拭うという表現なので、
子どもにもその汚れたものを移してしまっているのかも、、、

知らなくても良いことまで知れてしまっている
この状況が現代社会を作ってるんじゃないかと
思えてきてしまいます。

虚飾も卑下も脱いで なお残る我が身アートマン
涙目 ありったけ 見たまんま傷だらけ
情けねえ姿で今日の生身を歌え

着飾るんじゃない、自分自身を
見下げるんじゃない、
ありのままを曝け出してこそ、
表現できるものがある、
ただ、そのままを出すだけでは
アートにはならない、
必死な様が必要なのではないかと
思いますね。
全身全霊、力一杯、
ありのままというのは芸術なのではないでしょうか。

誰が為鳴る鐘 闇を穿つ雨だれ
あなたへ突き刺され あと少しだ朝まで

鐘というのは時を知らせるもの、
実際になっているのではなく、
象徴的なものでしょう。
また、実際に聞こえているのは
鐘ではなく別の音楽的なものかもしれません。
はたまたそれが雨の音かも。

引いては、amazarashiの歌が
聞いている人に突き刺さって、
あなたを動かすはじまり=「朝」に
なってくれたら、と歌っているのかも
しれないですかね。

そうだったら、嬉しいなと
amazarashiファンの僕は
思ってしまいます。笑

所有権は僕以外あり得ない 一小節で世界凍り付かせたい
これは手放せない これは手放せない

ここでの所有権は自分に対する、
また、自分自身の大事なもの(夢や目標)の
ことを言っているのかなあと思います。

ですが、一小節先も音楽の要素であることから、
先ほどの話に関連づけると、
あなたを動かすための権利ということで、
所有権と言っていたら、
amazarashiの曲以外、あなたを
突き動かすものはない、
と言っているのかも...?

なかなか大それた発言ですが、
それぐらいの気持ちを持って
歌ってくれているのなら
ありがたいというか、
力強いというか、心強いですよね。

それぐらいあなたを大切に思っているんだ、
ということの現れかもしれません。

これは手放せない、と2回力強く言ってからの

失ったらもういいぜ 僕だったら超新星
眩しく輝いて 消えても消えない夢
駄目だったらもういいぜ 灰になれ超新星
目が眩む残像を 空の隅に残す
見上げてくれ葬式で

最後のサビに入ります。

ここで印象としてはグーっと、
内に入る力が「手放せない」という、
ところに現れていて、
サビでそれを解放している様に感じます。

超新星(爆発)のように

これまで人のことを歌っている様に
思えていましたが、
巡り巡って、超新星のこと自体も
歌っているのかなあと、最後の流れを見て思いました。

葬式っていうのも、もしかして、
星の最後を見届けてくれということなのかも。

超新星爆発の後って、
星の本体は爆発によって、飛び散っちゃうんですけど、
中には、また中性子星(恒星の晩年の状態)になるものや
ブラックホールになるものがある様です。

超新星が消えても、また新たな星が
生まれる可能性がある。
それはつまり自分にとってのかけがえの無いものが
なくなって穴の様になってしまうかもしれないし、
また生まれるかもしれない。

そうだったら、新たな希望が持てることもあるんじゃないか?
そんな風に考えたら失うことも悪くないだろう、
失うってことは見つけることが出来た証なんだから、
そんな風なメッセージを伝えたいのかなー
なんて思いました。

まとめ

全体を通して、直接的な表現は少ないですが、
現代社会を言葉巧みに、また言葉遊びたくさんに、
表現している歌だなあと感じました。

また、その語りのような独特のテンポや
小気味良いリズムが耳に残る。
永遠市のテーマの宇宙を感じるタイトルと共に、
秋田氏から見た現代社会が鮮烈に描かれた
大好きな曲です。

こんなふうに言葉巧みに、
少しでも表現出来るようになれたらなと、
思わずにはいれませんね。笑

今回の内容が少しでもあなたの見聞を
広げることの一助になったら幸いです。

他にもamazarashiの曲について、
書いているので、良ければ見ていって
もらえると嬉しいです。


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