こんばんは、9月はやはりまだまだ暑いですね。残暑は厳しそうで、涼しい秋の到来を待ち侘びてしまいます。季節も秋が一番好きかもしれません。色んな変化があるから好きなのか、自分の生まれたのも秋だからなのか分かりませんが。笑
さてさて、連日バンプについての記事になってしまいますが、お許しください。今書いてて楽しいのが曲紹介・解説の記事なんでちょっとだけ。笑
また旅行の記事もちゃんと終わらせるんで、末長いお付き合いをお願い致します。
詳細な歌詞は以下をご覧ください。
https://www.uta-net.com/song/20228/
今回は公式では曲をアップロードされていないようでしたので、リンクはないので興味を持った方は聞いてもらえたら嬉しいです。ちょっと昔の曲にはなりますが。
最初に僕がこの曲を聴いた時は、「曲調といい、歌詞といい荒っぽい感じの曲だなあ」という印象を受けました。バンプの中では比較的珍しい類いの曲です。ですが、聞き込んでいくうちに印象が変わっていきました。
歌詞の内容をかいつまんで説明すると、
夢の先に連れて行ってくれるバスには、強く望むことを書いた紙が「乗車券」になるとのこと。そうして、「俺」は適当なことを書いて、バスになんとか乗り込みます。
乗り継ぎがあるとのことで、待っていると「乗車券」がありません。そうして、探していると、今度は「人間証明書」がない、焦った「俺」はバスに忍び込みます。ですが、望んだ行き先には行けないことを悟った「俺」はバスから降りたいと思いますが、時すでに遅く、バスは進み続けます。そして、最後に「俺」が望んでいたものが分かります。
強く望む事が 欲しいと望んだよ
夢の先なんて 見たくもないから
という言葉で締めくくります。
今回はこれまでの様な感動した!や良い歌詞だ!っていうところではなく、この曲全体の僕の考察を書いていこうと思います。
僕は初めこの曲の曲調、歌詞の荒っぽさから荒っぽい人物を描いている歌詞かと思っていたのですが、順を追ってよく見ていくと、それとは全く違う、むしろ正反対と言って良いくらいの人物像が見えてきます。むしろ、後ろの方の歌詞で印象がガラッと変わるかと思います。
上にもあげていますが、「強く望む事が欲しいと望んだよ」この一言に尽きるのではないでしょうか?この人物の求めるものは。そこからでは、なぜこの人物がバスに乗れる様になったかを追っていきたいと思います。
強く望む事がバスの乗車券になる、という事ですが、この人物は「強く望む事」を自分が見つける事を求めています。そのためにバスに乗りたかった。最初の歌詞の場面では、
強く望む事か 適当でも良いか
とりあえずは 乗車券の替わり
と言っています。ここでの「強く望む事」はきっと「バスに乗る事」なのではないかなあと思います。この人物自体はとりあえずと言っていますが、バスに乗れるということは、この時点でこの人物は強くバスに乗りたいと望んでいるんでしょう。「強く望む事」を欲しがるがために、バスに乗りたいと強く望む、なんだか皮肉が効いています。滑稽さもありますが、少し悲しげです。
その次に、乗車券をなくしてしまう、ところがあります。これはバスに乗れてしまったことで、望みが叶ってしまったがために「強く望む事」ではなくなってしまっているからではないでしょうか?焦った「俺」は乗車券を探しますが、「人間証明書」もない事に気付きます。そのあとの歌詞にもありますが、自分を無くしてしまった表現なのかなと思います。「何か」を求めるあまりに自分を見失っている。そのままバスに忍び込んで次の行き先へ向かいますが、「俺」は後悔します。
あぁ、ちょっと待ってくれ やはりここで降ろしてくれ
なぁ、こんな人生は望んじゃいない 望んでたのはーー...
あぁ、見逃してくれ わからないまま 乗ってたんだ
俺一人 降ろす為 止まってくれる筈もねえ
から、最後の「強く望む事が欲しいと望んだよ」につながります。この人物は、自分の人生においてずっと頑張れる「強く望む事」が欲しかったんだと思います。それを自分の中に見つける事ができなかったから、それを見つけれるかもしれないバスに乗る事を求めていました。ですが、バスは「乗車券」として、「強く望む事」を必要とするだけで、「強く望む事」自体を与えてはくれません。バスは「夢の先」に連れて行ってくれるだけなんです。「俺」は最後「強く望む事」もなく、「夢の先」に向かってしまっているんです。僕が思うに、「夢の先」というのは、“現実”なんじゃないかなあと思ってます。夢を実現した先、もしくは夢を実現させるための道中なのではないかなあと思っています。そんなところに、「強く望む事」の中身がない「俺」が向かってしまったら、その先に待っているのは中身のない"現実”なのではないかなあと思います。それを最後のバスに忍び込んだ時に悟った「俺」は後悔しているのではないでしょうか。
そういうような人物像が見えてくると、この「俺」は悲しい人物だなあと思います。荒っぽく粗暴な言動、行動をしているように見えますが、その実自分の空虚さに焦りを感じていたり、怯えているようにも見えます。最初の印象とは全くの正反対です。
そして、タイトルの「乗車権」ですが、あえて権利の「権」を使っているところは、この「俺」には乗車(をする)権(利)は本来なかったためでしょうかね。
この曲では、自分という人格や指針をしっかりを持って生きる事の大切さを伝えようとしているのかなあと思います。もしくは、この「俺」のように色んなものを見失って人生の迷い道に入ってしまわないように気を付けてね、と警鐘を鳴らしてくれているのかもしれません。
はい!という事で、今回はこれまでの曲紹介とは、また違った面白さのある曲を紹介しました(したつもり)。今の所、記事に書いてみたいなーと思っていたのはこれぐらいなので、また旅の記事に戻っていくつもりです。
こんな見方も出来るのでは?や感想など、コメントしていただけたら嬉しいです。
それでは、今回はこんなところで!また次回!