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ガンダムオタクというほどではありませんが、
いくつかガンダム作品を見ている私が
思ったことをつらつらと書いていこうと思います。
ちょこちょこネタバレありなので、
全編未視聴の方はお気をつけて。
見終わった第1の感想
昨日、GQuuuuuuX(以下、ジークアクスと記載します。)の
最終12話が放映されましたが、
見終わってからのシンプルな感想として、
「これで終わりなの?なんか不完全燃焼。。」
というのが正直な感想になります。
毎週毎週、色々と分からないことが
残りながらも続きが読めないところが多く、
どうなるんだ…?と次の話が気になっていました。
あまりにも話数不足な全体
そして、物語の話数的に半分を過ぎた7話ぐらいで
「これ、圧倒的に話数が足りないのでは…?」と、
思い始めてその予想は覆ることなく、
終わりを迎えてしまったという印象ですね。
それが故に、キャラの掘り下げ、
人間ドラマの過程、戦闘描写などが愛着を持つところまで、
いけずに終わってしまった感が私にはあります。
キャラ・機体への愛着、親近感について
キャラの掘り下げが少ない分、主人公のマチュ、
ニャアンがシュウジに惹かれる理由がよく分からない。
感情移入や共感がしにくくなってしまうがゆえに、
キャラへの愛着を持つところまでいけない。
最終話にまでいってもこのスタンスは変わらず、
最終話でシュウジと戦うことを決めたマチュは
ニャアンにMAVになろう!と言って、
それに応えるニャアンもマチュ!と、
心が通じ合っている感じが出ていましたが、
2人の関係性ってそんな間柄だったか…?
先週までの関係と話の流れが急すぎて、
話が予定調和で進み過ぎて、外野の我々は
置いてかれてる感がありました。
そういった点で、メインキャラの3人よりも、
シャリア・ブルやコモリ少尉、1話のみ登場の
シイコやドゥーなどの方がどういった
キャラクターなのかがキャラ付けが分かりやすく、
話題になりやすかったのではないかと思えます。
(キャラデザの影響も大きそうですが。。笑)
機体の活躍シーンも名シーンだなここは!
と浮かぶシーンもあんまりパッとは出てこないというか、
そうした目玉シーン、機体の活躍シーンが
置く暇もなかったというところですかね。。。
印象的なところは4話のスティグマとか、
最終話のビッグトマホークは印象に残っていますね。
あとは、11話のオメガサイコミュ起動して
ブラックホールみたいなのが浮いてるジークアクスとかですかね!
ジークアクス_ガンプラ
古参ファンであるほど、興味をそそられる舞台設定
見始める前まで、前情報を入れていなかったので、
知らなかったのですが、今作は
いわゆる初代ガンダムの話を踏襲しながらも、
多分にオリジナル要素が含まれた
パラレルワールド的な作品であるということでした。
私はガンダム系のゲームや総集編映画、などなどで
大体の大筋を知っていたので、
このワードはあの作品で出てたな、だったり、
過去の作品との人物の立ち位置の違いや情勢の
違い、ライト勢ながらそんなところも興味深かったですね。
印象的な2話目
2話はなんとも分かりやすく
オマージュが入りまくっていたので、
お前がするんかい!とツッコみたくなるような
数々の迷シーンにシュールな笑いが誘われましたね。笑
気になる方は2話だけでも見てもらえると良いかも。
物語の途中ではサイコガンダムが出たり、
ララァが出てきて、シャアを生かすために、
何度もリセマラをしていることが分かったり、
11話には逆襲のシャアのEDテーマが流れたり、
とこれまでのガンダムを知っているからこそ、
んん?!これは?!と思える部分があって、
古参ファンほど色々な想像ができて楽しめる
作品だったのではないかと思います。
夢が交わるとは
エヴァも好きな私からすると、
エヴァを作ったカラーがガンダムを作るというのは
とても興味深いものでした。
そこかしこに、カラー"らしさ"を感じさせるような
描写・メカの動かし方もあり、また、デザインは
山下いくとさんの味が出ているデザインで、
少しどこか不気味さを感じさせながらも、
見慣れて噛み砕いていくとカッコよさを感じさせる
また、絶妙なデザインになっていると思います。
(そういう意味では拡大解釈すると、最終話ではガンダムとエヴァが戦ったようなもの。?←)
だからこそ、素材としても、とても興味深いものだったので、
もっと魅力的に物語を描けるはずだったのではないかと思えるがゆえに、
全体的な尺が少なかったのは非常にもったいなく思います。
もっと面白い作品になりえたと思われるだけに、
少し残念ですね。
ガンダム作品に一石を投じる作品だったのではないか
とはいったものの、
今回の作品はパラレルな世界ではありながら、
正史作品のキャラがそのままの状態でありながら、
状況が違う様で描かれているのが面白い部分でした。
これは新たなガンダム作品の作り方の1つのパターンとして、
提示されたものではないかとも思えます。
今までも舞台設定は同じでも、同じ人物が出る
作品はそれほどなかったのではないか、と思います。
(知らないだけであったらすみません。。)
そういった意味で、公式でありながら
明確なパラレルワールドの創作をするということも、
選択肢の一つとして取っても面白いということが
今作を通じて描かれたのではないでしょうか。
伏線未回収、説明が足りない、はダメな点か?
また、話数が足りなくて、
説明不足・分からないものが残ったまま、
という風に感じる点が多いことも確かですが、
現実世界で生きていても何かもかも
分かることなんて無理ですし、
それはそういうものなんだ、とありのままを
受け入れてしまった方が案外スッと受け入れられる
ところもあると思うので、何から何まで答えを
求めることもそれはそれで興が冷めてしまうことに
なるんではないかと思います。
分からないことがあるからこそ、興味深いところが
あるんじゃないかと思います。
そんなことを同じくガンダム作品の
Gのレコンギスタを最終話まで見て思ったことを
思い出しました。
(確か、Gレコでも最終話で初めて聞く機能が
突然出てきたりしたような、、)
余談
また、分からないから興味深いは
植芝理一さんの「ディスコミュニケーション」
という漫画のキャッチコピー
「分からないから好きになる」に感銘を受けて、
私が持つ視点の1つになっています。
こちらの漫画もなかなか興味深く、面白いので、
興味がある方はぜひ。
まとめ
ということで、作品中の言葉を借りるなら、
「よくわかんないけど、なんか分かった!」
そんな風に漠然とだけど、この作品で
自分がワクワクできたことは間違いなく、
毎週見るのが楽しみだったことは確かです。
貶すばかりではなく、この作品はこういうもの、
と受け入れて良い点に焦点を当てて、
考えるようにしたら、もう少し生産的なことを
言えるのではないかと、思ったりする私でした。
あわよくば、前向きな感想が増えて、
新たなるガンダム作品が作られることを...